戦時中の缶詰容器の代用品!?アンカーコップの秘密

つい先日、ある現場から大量におもしろいものが入ってきました。

その名も「アンカーコップ」。なんじゃそれ。
一言で言うとガラスコップです。

中でも今回紹介するのは、東洋ガラスの前身である、
島田硝子製造所で作られたものになります。

戦時中、武器や兵器などに使われるため、鉄やブリキが不足しておりました。
そのため、当時の日本人は今まで使っていた鉄製品をいろんなものに代用しました。その中でも食料品の缶詰容器の代用品として使われたのが、こちらの「アンカーコップ」です。

その代用として昭和13年頃から大量に製造されました。

中身を食べた後の空き容器はというと、大半は家庭でコップとして再利用されたそうです。今でいうモロゾフのプリンみたいな感じかな?

持ってみるとこんな感じ。なんとも手になじみやすいサイズとフィット感です。
夏にはこの中に氷をコロンと入れて、グイッとね。

裏返してみるといくつか刻印が。

「CAN」
こちらは「缶」のことをさすようで島田硝子の商標なんだそうです。
そして戦後に社名変更し、東洋ガラスになりました。

他にもSGF、SGK、IGF、BGKのマーク等があります。
これらのグラスは再生ガラスの規格品で
総称して「アンカーコップ」と呼ばれているようです。

「アンカー3号」
こちらはコップのサイズを表しています。

こちらでいうと4号。

番号が小さければコップのサイズが大きくなるようで、
2〜4まで並べるとこんな感じ。
2と3はそんなに変わんないんですね。笑


全て再生ガラスのため、クリアなものがあったり、
うっすらと青みがかったり、していて個体差があります。そこも面白いところ。

写真ではわかりづらいですが、ユラユラとしており
自然光などが入るととっても綺麗に写ります。

また気泡が入っていたり、ごく小さな異物が混入していたりと、
そういった個体差にどうしても個人的には惹かれてしまいます…。
素敵やなぁ…と。

中にはラベルがそのまま残ってたりするものもございます。
マニアの方からすると1つは持っておきたいもののはず。

そして、色々と物色しているとこんなものまで出てきました。

MERCREDI 13 AOUT 1930
昭和六年二月五日

コップを包んでいた当時のニュースペーパー(新聞紙)です。
しかもそろいに揃って両国ともの。

我々、古家具・古道具屋・初出し屋はこういった
一緒に同封されているものから年代を特定したりします。

捨てられがちなものですが、こういったものがとっても重要だったりします。
あー昔の逆で読みづらい…。

そんなことをブツブツと言いながらも本日の記事は終わります、では。

ライティング:つむぎ商會 今西(2020.04.16)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です